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家計の見直ししてますか?

家計の見直し

家計の見直ししてみませんか?

「そういえば、貯金できていないな」と思ったことはありませんか?
もしくは「貯金しているけれども、これで将来足りるのかわからない」ということもあるでしょうし、「教育費が足りないかも?」「家のローンが大変」ということもあるかと思います。不況と言われる時代、貯金したいけど難しい、という状況の時、一度家計を見直してみてはいかがでしょう?もしかしたら、余計な出費、節約できるところがあるかもしれません。

まず確認するのは以下の4つの項目です。

1年の年収を考えるのは1月から12月までという区切りもありますが、
子供の学年に合わせて4月から3月を1年と考えてもいいですし、家庭にとって計算しやすい期間を考えてみてください。

  • 今年の年収(手取り)
  • 今年の支出
  • 現在の貯金(現金、貯蓄型保険等)
  • 現在の借金(住宅ローン、車ローン、奨学金返済等)

今年の年収、支出がわかったら、今年の貯金額を計算してみましょう。

手取り年収-支出で計算できます。
難しい場合はだいたい去年の同じ時期の通帳の金額を見て、どのくらい増えたか計算すれば年にどのくらい貯金できているかおおよそわかります。

家計を見直すことの利点は、もちろん無駄な出費を抑えられるということがありますがもうひとつ、将来の計画を立てることによって、「なんとなく将来が不安」という気持ちをなくし、安心して毎日生活できる、という良い点があります。

「気付いたとき(今)が、一番若い」という言葉もあります。

今から将来のことを考えてみませんか?

人生の3大出費

住宅費

「将来が何となく不安」という気持ちになるのは、何故でしょう。
これからの人生に必要なお金がいくらかわからないからではないでしょうか?

でもこれは、計算すればおおよその金額は出るものです。
まず、「人生の3大出費」について、調べてみましょう。

人生で大きな買い物と言われるものは、以下の通りです。

  1. 住宅費
  2. 子供の教育費
  3. 老後資金
住宅費は、持ち家にするか賃貸にするか、また住む場所によって変わります。
独身でしたら賃貸で十分かもしれませんし、
子供が出来たら家が欲しい、となるかもしれません。

持ち家と賃貸とどちらがいいかという点も、
それぞれの家庭のライフプランによって変わってきます。

転勤が多い場合、早い時期に家を買えず、定年後に一括購入ということもあるでしょうし、賃貸住宅の供給が少ない地域では、家を買った方が生活しやすいということもあります。

実家に住んでいる、など既にローン無しの家がある場合、
住宅に関する出費はかなり節約できますね。

まず、賃貸と持ち家でどのくらいの差が出るか考えてみましょう。

CHECK
賃貸の場合  :月6万×12ヶ月×50年=3600万 (30歳と仮定)
住宅購入の場合:月9万×12ヶ月×35年=3780万 (30歳、住宅ローン35年と仮定)
2パターンで計算してみると、どちらにせよ80歳までに1000万単位の出費になります。また、持ち家の場合、メンテナンス費用や固定資産税、火災保険料が別にかかりますので注意しましょう。

次に、教育費について考えてみます。

教育費、老後資金

子供の教育費は変動が大きい出費になります。



まず、子供がいない人にはこの出費はかかりません。
また、いつ子供が出来るかで、支出の総額は変わらなくてもライフプランが変わってきます。住宅購入と子供の教育費が掛かる時期が重なると、やりくりが大変になりますし、子供が遅く生まれた場合、老後資金の貯蓄時期と子供の大学進学が重なり、かつ定年間近…というように、他の支出と重なってしまうことがあるからです。

そのため、子供が出来た場合、これまでの計画を見直してみることが重要です。

子供の教育費は、学費と養育費(生活費)に分かれます。
学費は、進路によって大きく変わります。
私立か公立か。大学に行く場合、自宅通学か下宿か。

これだけでも100万単位の差額になります。
細かくは、進路によって変わりますが、大学まで考えると最低でも1200万はかかります。

また、子供の生活費も考えると、
子供一人を育てるのに2500万~3000万かかると言われています。

もちろん、二人ならほぼ倍の金額になります。
子供の人数は、将来設計に大きな影響があることがわかると思います。

最後に老後資金です。

現在働いている世代は、公的年金の受け取りが65歳からになります。
60歳が定年とすると、65歳までの生活費が必ず必要になります。

また、公的年金だけでは生活費が不足する可能性があり、
おおよそ(退職金も含めて)3000万ほどの貯蓄は必要になると考えられます。

また、持ち家でない場合は、もう少し多めの金額を見積もる必要があります。
ざっと考えて、家4000万+子供2人5000万+老後3000万=1億2000万が必要になります。

驚いてしまう金額ですが、全て一気に必要なお金ではありません。

ライフプランを立てて、いつどんな時期にお金がかかるか考えていけば、
ただ漠然と感じている不安は解消できるでしょう。

年収と貯蓄

今の年収と貯蓄を把握しましょう

ライフプランとは、これからの人生の設計図のようなものです。

「いつ頃、どのくらいお金が必要になるのか」
「それに対し、自分の収入はどれくらいになりそうか」

これを考えることで、最終的には毎月どのくらい貯金すればいいのかを
計算することが出来ます。

予想される支出に対して収入が少なければ、
ライフプランの見直しが必要になってきます。

ライフプランの見直し例
「住宅購入の予算を下げる」
「車を買う時期をずらす」
「毎月の生活費を節約する」など

逆に、収入が十分あるとわかった場合、
節約をちょっとゆるめて「家族旅行で思い出を増やす」
「子供の私立入学を検討できる」などの余裕を考えることが出来ます。

そのために、まずは現在の年収と支出を把握してみましょう。

年収には額面年収(会社から支給された総額)と
手取り年収(給与から税金等を引いた金額)があります。

額面年収は、毎年勤務先から交付される「源泉徴収票」で確認できます。

また、源泉徴収票を元に計算すると
(額面年収-所得税-社会保険料-住民税=手取り年収)、手取り年収が出せます。

計算が難しい場合は、給与が振り込まれている通帳から、
一年分の給与・ボーナスを足してみましょう

(財形貯蓄や生命保険料などが天引きされている場合はその分を考慮しましょう)。

年収が把握できたら、次にどのくらい貯金できたかを調べてみます。
簡単に言えば、手取り年収-年間生活費=年間貯蓄です。
わからない場合は、通帳残高を去年の通帳を比べてみて概算を出してみましょう。

あなたの家計は、年いくら貯金できる家計でしょうか?

これによって、ライフプランにも差が出ます。
年100万貯金できる家計なら、少しいい住宅が買えるかもしれません。

また全く貯金できていないのなら、将来の出費のために、
毎月の生活費等を見直す必要があります。

現在の貯金ペースを把握すれば、
今後いくら貯金していけばいいか考えることが出来ますね。

月収と貯蓄

今の月収と貯蓄を把握しましょう

年収と年間出費を把握したら、次に毎月の収入と出費について考えてみましょう。

出費の中には年払いしているものもあると思いますので、
これも月当たりいくら積立が必要なのか考えてみる必要があります。

ボーナスで支払い、という形もありますが、
ボーナスが支払われなくなると破綻してしまう家計には不安が残ります。

まずは、以下の項目を書き出してみましょう。
(項目は家庭によって仕分けの仕方が異なると思いますので、ご自分で調整してみてください)

参考例
【収入】
・手取り月収(XX万円)
・ボーナス(年総額 XX万円)

【支出】
・家賃or住宅ローン(ローンの残額と年数も把握しておきましょう)
・住宅維持費(固定資産税、メンテナンス費等)
・食費(外食費、飲料費の内訳も書けるのがベストです)
・光熱水道費(電気・ガス・水道費の内訳も把握しましょう)
・通信費(固定電話・携帯電話・インターネット代金等)
・交通費(ガソリン代、定期代等)
・慶弔費(毎月積立していくと負担が少ないです)
・娯楽費
・日用品費
・美容費
・被服費
・こども費(子供の日用品、教育費など)
・夫こづかい
・妻こづかい
・保険料
・貯金
・その他

細かいと思われるかもしれませんが、項目別に支出を把握することによって、
使いすぎている項目を把握することができるようになります。

「その他」の項目が多い場合や収入額と支出額が一致しない場合、
使途不明金が多い家計の可能性が高く、節約できる部分がありそうです。

まずは、毎月いくらで生活できるのかを把握してみましょう。

ライフプランと貯金

ライフプランと貯金の関係

ライフプランを立てる、と言ってもイメージが湧かないと思います。

ライフプランを検討することはとても大事です。

今までの貯金、これから貯金できる金額、将来の支出を考え、
赤字の時期がないように調整できるのです。

毎月3万円貯金、
ボーナス込みで年100万円貯金できている家庭

子供が出来たから家を買おうと思って、
貯金1000万を全て頭金にして住宅ローンを組みました。

住宅ローンの金額は家賃と同じ9万円です。
メンテナンス費用や固定資産税に月2万円掛かります。

月2万出費が増えたので、毎月の貯金額は1万円に下がりました。
年間の貯金は76万円になる予定でした。

ところが、子供が出来たため奥さんが働けなくなり、
収入が下がり、予定ほど貯金が出来ません。

そうすると、子供が大きくなるまで教育費が貯められません。

出来ればもう一人子供が欲しいと思っているのですが、
現状でもいつか赤字になりそうです。

この場合、住宅購入による経費の増加、
奥さんの退職による収入減少をライフプランに組み込んでいなかったため、予想と違う結果になってしまっているのです。

最初から、収入減少がわかっていれば、もっと安い住宅を検討したり、
住宅購入時期を延ばすなどの対策が取れたはずです。

毎年の年収、支出がわかっていれば、
1年後の家庭の貯金額を出すことが出来ると思います。

まず今年の年収、今年の支出から、1年後の貯金予定額を考えてみましょう。
同時に1年以内の大きな出費を書き出します。



次に来年の年収、来年の支出予定額、来年の大きな出費…
という風にどんどん表を追加していきましょう。

家を買いたい、子供が小学生になる、などイベントがある場合、
○年後にいくら必要、ということがわかると思います。

それまでにいくら貯めておくべきかわかれば、
年間いくら貯金しなければならないか、月あたりいくら、
ボーナスをいくら貯金すればその金額になるのか、など具体的な目標が見えてきます。

家計簿

まずは家計簿をつけてみましょう

月当たりの目標貯金額を決めた場合、次に実際の家計と照らし合わせる必要があります。

貯金額が不足していたら節約が必要ですし、逆に余裕があるのかもしれません。月収を把握するために付けた一ヶ月の支出を元に、家計を見直してみましょう。

例:夫婦二人、子供一人の家計の場合

【収入】
・手取り月収(30万円)
・ボーナス(年総額 100万円)
・手取り年収(460万)

【支出(月)】
・家賃    :80,000円
・住宅維持費 :0円
・食費    :50,000円
・光熱水道費 :20,000円
・通信費   :25,000円
・交通費   :10,000円
・慶弔費   :5,000円
・娯楽費   :20,000円
・日用品費  :5,000円
・美容費   :5,000円
・被服費   :5,000円
・こども費  :10,000円
・夫こづかい :30,000円
・妻こづかい :5,000円
・保険料   :20,000円
・貯金    :10,000円
・その他   :10,000円

支出:29,0000円
貯金:10,000円(年間12万円)

【支出(年)】
・帰省費:200,000円
・旅行費:100,000円
・臨時支出:200,000円

支出:500,000円
貯金:500,000円

【年間貯金額】
月12万+ボーナス50万=62万

【現在の貯金残高】
500万+62万(今年分)=562万

1例ですが、このペースですと10年後には貯金は一千万円を超えています。

けれども、将来住宅を購入したい、子供の教育にお金を掛けたい…と考えたとき、
この貯金額では足りない…というのも見えてくると思います。

項目別の支出額がわかったので、各項目ごと、削れる部分がないか考えてみましょう。

支出の見直し

支出を見直してみましょう

貯金を続けるにはコツがあります。

それは、毎月の収入から、先に貯金したい額を貯金しておく方法です。
これを先取り貯金と言います。

「給与-支出=貯金(余ったお金を貯める)」ではなく
「給与-貯金=支出(残りのお金で生活)」という方法で、お金が貯まっていきます。

毎月貯金用の通帳に先にお金を入れてしまうのも良いですし、
どうしても使ってしまうという人は、会社の財形貯蓄制度を利用して、
給与から天引きで貯金するようにすれば、気軽におろせなくなります。

先ほどの例でみてみましょう。

例:夫婦二人、子供一人の家計の場合

【収入】
・手取り月収(30万円)

【支出(月)】
・家賃    :80,000円
・住宅維持費 :0円
・食費    :50,000円 → 45,000円(5,000円マイナス)
・光熱水道費 :20,000円
・通信費   :25,000円
・交通費   :10,000円
・慶弔費   :5,000円
・娯楽費   :20,000円 → 15,000円(5,000円マイナス)
・日用品費  :5,000円
・美容費   :5,000円
・被服費   :5,000円
・こども費  :10,000円
・夫こづかい :30,000円
・妻こづかい :5,000円
・保険料   :20,000円
・貯金    :10,000円 → 30,000円(20,000円プラス)
・その他   :10,000円 → 0円(10,000円マイナス)

支出:27,0000円
貯金:30,000円(年間36万円)

こんな風に、最初に貯金額を決めた後、
足りない分を項目別にどのくらい節約できるか考えてみることで、家計を見直しできます。

注意
最初から無茶な目標を立てると続きませんので、
少しずつ減らせそうな部分を考えて数ヶ月単位で調整してみましょう。

急に極端な節約を始めて挫折するよりも、
段々と目標に近づけていくことは成功の秘訣です。

予算を立てる

臨時出費に備えましょう

きっちり計画を立てても、毎日の生活はそううまくはいかないものです。

例えば、急に結婚式や法事が続いたり、車が故障して修理代がかかったり、
病院に行くことになったり…と臨時出費は突然やってきます。

これらのように節約することが難しい出費が続くと、家計を苦しくしてしまいます。「今月は思わぬ出費があったから貯金できない」とならないよう、臨時出費についてもできるだけ予算を立てておくことが大事です。

毎月の予算から余った分は、今後の出費に備えて翌月以降に積み立てていきましょう。

例えばこんな項目です。

・医療費  :毎月5,000円(突然の病気に備える)
・車両関係費:毎月10,000円(車検、年払いの保険代、修理用予備費)
・家電積立 :毎月5,000円(家電が壊れたときに備える)
・慶弔費  :毎月5,000円(冠婚葬祭に備える)

帰省費などの年数回しかかからないものも毎月積み立てていければ、
ボーナスから多めに貯金できるようになります。

ボーナスは必ずもらえるとは限らない場合もありますし、
金額も変動することがありえます。

MEMO
臨時出費についても、なるべく毎月の出費に組み込んでいくことで、
安定して貯金できる家計に近づけましょう。

ただ、臨時の出費は予想できるものばかりではありません。

ボーナスの一部を「臨時出費用」として確保しておくことで、
「貯金が出来なくなってしまった…」などのストレスを感じることなく
支出できるものです。

臨時出費はあるもの、と思って少し余裕を持った
予算立てをしてみるのも大事なことですね。

項目別見直し

光熱費、通信費

それでは、家計簿の中から具体的に節約できそうな部分を考えてみましょう。

まずは、光熱水道費、通信費をみてみます。
これらは、毎月必ず出ていく出費なので、見直しできれば大きな節約になります。

毎月の出費例
・光熱水道費 :20,000円
・通信費   :25,000円

これだけでは、何にどのくらい使っているのかわかりません。
内訳を細かく見た上で、節約できそうな部分を考えてみてください。

また、夏と冬では費用が大きく変わるため、
年平均を出して目安の金額を把握することも大切です。

光熱費・通信費の詳細
・電気   :9,000円 (-1,000円目標)
 >エアコンの温度を調整する
 >使っていない家電のコンセントを抜く
 >電気ストーブを止めて、灯油ストーブにする 

・ガス   :6,000円(-1,000円目標)
 >お湯を使いすぎない(設定温度を下げる)
 >お風呂は冷める前に入る(追い炊きしない)
 >圧力鍋を使ってガスを使う時間を短くする

・水道   :5,000円(-1,000円目標)
 >洗い物、洗顔、歯磨きの時、水の出しっぱなしを止める
 >シャワーはこまめに止める
 >お風呂の水は洗濯に再利用する

・固定電話 :2,000円(現状維持)

・携帯電話 :16,000円
 >携帯ショップに行って通話プランを見直す(-2,000円目標)

・インターネット :4,000円(現状維持)

・ケーブルテレビ :3,000円
 >あまり見ていない場合、契約を止める(-3,000円目標)

上記の場合、合計で8,000円の節約になりました。
光熱水道費は地域によってもかかる金額が違います。

また、通信費も、家庭によって節約できるところが違ってきます。
家庭内でできそうな節約なのか、家族と話し合ってみましょう。

食費、雑費

次に、食費・雑費について考えてみます。

特に食生活は、生活の基本ですから、削れない部分もあると思います。
豊かな日常と節約の兼ね合いを考えて、無理のない計画を立ててみましょう。



食費

まず食費ですが、食に対する考え方や、
食費に含む項目などは家庭によって大きく違ってきます。

簡単に分けてみると、こんな項目になるかと思います。

 ・食材費(自炊)
 ・外食費
 ・飲料費(酒類、ジュース類、ミネラルウォーター等)

この中では食材費の部分が一番削りにくい部分かと思います。
外食の回数を減らしたり、お酒を少し我慢したり…という節約が手早く結果が出ます。

お米や野菜を実家などから分けてもらうことが出来れば助かりますね。 

食材については、まずは使わずに賞味期限が来たり、
傷んでしまって捨てるものがないか考えてみましょう。

食材を余らせてしまっている場合、買い物のやり方を考えてみることで、
改善できることがあります。

     

  • 一週間分の献立を考えて、特売の日にまとめ買いする(余計なものを買わない)
  •  

  • 毎日の予算(一日1000円)を決めて、それ以上は買わない。
  •  

  • 冷蔵庫の中身をメモしてから買い物に行き、お店で食材を使い切れるメニューを考える

など、自分に合った買い物方法を試してみましょう。

雑費

雑費というのは、使途不明金になりやすい項目です。
たとえば、日用品、美容費、被服費、交通費、こども費などが混ざってしまい、
何にどれくらいお金がかかっているかわからない場合があります。

雑費の内訳を考え、それぞれの適正予算を決めましょう。
月当たりの予算を決めることで、買い物の頻度や金額などを押さえることが出来ます。

住宅、車

住宅、車の出費は、家計の中でも特に大きなものになります。

この項目を節約するのは、手間が掛かったり、大変なことが多いですが、
思い切って見直してみることで家計の内容が大きく変わってきます。

住宅費

一般的に、賃貸住宅の場合、適正な家賃は収入の2~3割と言われています。

月収30万円の場合、9万円までの家賃が目安になりますね。

これを越えてしまっている場合、
もう少し安い物件に引っ越しすることも考える必要があります。

ただ、引越自体にも費用がかかるため、よく計算してから考えましょう。
また、家賃をずっと払い続けるよりは住宅を購入した方が安い、という場合もあります。

ただ、住宅を購入すると、それまでなかった固定資産税や、
火災保険料、住宅の修繕費(マンションの場合は修繕積立費+管理費)等が掛かってきます。

住宅ローンを計算して、家賃と同じくらいになっても、
その他の費用がかかることを忘れないでください。

車の費用

車は、持っているだけでコストがかかります。

 ・駐車場代
 ・ガソリン代
 ・税金
 ・保険料

これらの費用は、車両代金とは別にかかってきます。
購入時にローンを組むと、金利も加わります。

購入前には、年間どのくらいお金がかかるのかをよく考えてみましょう。

車両本体のローンが終わっている場合でも、
どうしても必要、という場合以外は思い切って手放してしまうことで、
ランニングコストを削減できます。

車を手放せない場合は、保険を見直すことで保険料が安くなる場合があります。
複数の保険会社に見積もりを取ってみてはいかがでしょうか?

保険、その他

その他、家計に見直せるところがないか項目別に考えてみましょう。

保険

保険には、「生命保険」「医療保険」「ガン保険」「学資保険」など色々な種類があります。

家庭によって、優先すべき保険は変わってきます。
まず、一家の働き手に何かあったとき、

残された家族に負担を掛けないための保険が生命保険です。
専業主婦やお子さんがいる場合、
少なくとも生命保険には入っておいた方が良いでしょう。

医療保険、ガン保険は終身での保障があるものが安心です。
ある程度の年齢になると保険料が高くなること、
また年齢が上がるにつれ病気になる確率が増える(=保険に入れなくなる)ことを考えると、
健康なうちに医療保険・ガン保険も検討しておくことが大事です。

参考 医療保険・がん保険についてはこちらで詳しく説明しております医療保険・がん保険

学資保険については、貯金の積立でも補えます。
家計を圧迫しない保険料を考え、バランス良く加入したいものですね。

一般的に、保険料は収入の5~10%が目安と言われています。

あまりに保険料が多く、家計が苦しい場合は、保険の見直しも考えてみましょう。ただ、闇雲に入り直すと損をしてしまう場合もあります。今入っている保険を理解した上で、無料相談窓口などに相談してみましょう。

その他

生活には楽しみが必要ですが、レジャー費、こづかいなども節約できる部分です。

こづかいは収入の一割ほどの目安に考えましょう。
ただ、こづかいの中に昼食費や散髪代等が入っている場合は、
家計の他の部分との兼ね合いになります。家族のそれぞれに不満が出ないよう、
家計簿を元に相談してみてください。

レジャー費については、月に使って良い金額を決めておくことで、使いすぎを防ぐよう心がけましょう。ただ、レジャー費が全くないのも心理的に苦しいものです。また、お金では買えない思い出を作ることも出来るでしょう。予算が足りない場合お金を掛けないレジャーを探すなど、適度に楽しい生活を心がけたいですね。

家計見直し例

家計見直し例

以上をふまえて、見直した家計と年間貯蓄額(予定)を考えてみましょう。

例:夫婦二人、子供一人の家計の場合

【収入】
・手取り月収(30万円)
・ボーナス(年総額 100万円)
・手取り年収(460万)

【支出(月)】
・家賃    :80,000円(月収の約27%。もう少し安い物件の方が家計には優しいです)
・住宅維持費 :0円
・食費    :50,000円 → 45,000円
(外食費、酒類を含んでいる場合、その部分で節約を考えられます)
・光熱水道費 :20,000円
(電気、ガス、水道それぞれ分けて、節約を考えましょう)
・通信費   :25,000円
(固定電話、携帯電話、プロバイダ料金など、プランを見直してみましょう)
・交通費   :10,000円
(回数券やプリペイドカードの活用で少し節約できるかもしれません)
・慶弔費   :5,000円
(使わない場合は翌月に積み立てて臨時出費に備えましょう)
・娯楽費   :20,000円 → 15,000円
(使わない場合は翌月に積み立てておきましょう)
・日用品費  :5,000円
・美容費   :5,000円
・被服費   :5,000円
・こども費  :10,000円
・夫こづかい :30,000円(月収の10%。適度な金額です)
・妻こづかい :5,000円
・保険料   :20,000円
(月収の約7%。適度な金額ですが、保険の内容に注意が必要です)
・貯金    :10,000円 → 30,000円
・その他   :10,000円 → 0円
(使途不明金が無くなり、家計の無駄が減りました)

支出:27,0000円
貯金:30,000円(年間12万円→36万円)

【支出(年)】
・帰省費:200,000円
・旅行費:100,000円
・臨時支出:200,000円 → 100,000円
(慶弔費を月予算の出費に限定することで、臨時出費を抑えられます)

支出:500,000円 → 400,000円
貯金:500,000円 → 600,000円

【年間貯金額】
月12万+ボーナス50万=62万 → 月36万+ボーナス60万=96万

今回の家計の見直してみると、
今までよりも34万円多く貯金できるようになると考えられます。

勿論、計画を立ててもうまくいかないことあります。

けれども、予算が最初にある場合と、ただ漠然と使ってしまう場合では、
貯金の貯まり方は大きく変わります。

家計簿を付ける、家計を見直すことは、家庭の意識改革に繋がります。

将来の「なんとなく不安」を取り除くためにも、
まずは現在の家計を把握することから始めてみましょう。

まとめ

家計見直しは年度ごとがお勧めです

人のライフスタイルは常に変わっていきます。

同時に、適正な家計というのも年々変わっていきます。
特に、結婚や出産により家族が増えた場合、生活は大きく変わるでしょう。

また、子供の成長や両親の介護など、年を経るにつれ生活には様々な変化が訪れます。
家計は一度見直して終わるものではありません。



日々の変化を家計に反映させるために、毎年家計簿は見直していきましょう。
将来なにがあるのか予想しておくことで、事前に資金の準備、

ひいては心構えが出来るものです。

将来考えなければならないこと
・結婚する場合(結婚式、新居の準備資金、就業状況(収入)の変化)
・子供が生まれる場合(出産費用、教育費、就業状況(収入)の変化)
・親の介護が必要な場合(介護費用、それに伴う家族環境の変化)
・老後資金が必要な場合(公的年金では不足する分を貯蓄)

細かく考えていけば、子供が成長すれば食費も増えますし、光熱費も変わってきます。共働きしたい場合、いつ頃から子供を預けて働けるかも家計に大きな影響があります。介護については、やむなく仕事を辞めなければならなかったり、施設や病院に関わる費用がかかる場合も考えられます。

将来起こりそうな出来事は、ライフプランに組み込んでおくと共に、
実際に生活が変わったときに、家計の出費の内容を変えていく必要があります。

年度単位で家計簿を付けることは、年間支出を含めての計算も楽になります。また、その年の収支を把握することで、ライフプランとのずれを把握し、予算を組み直すことが出来ます。

日々の細々したことでも、見直しによって将来が大きく変わってきます。

まずはその第一歩、現在の家計を把握し、見直していきましょう。